Kite



カイト


 使用する凧は、撮影するカメラを持ち上げることが出来ればどのような凧でもかまいません。KAPによく使われているカイトについてその特徴をまとめてみましたが、下記カイト以外でもボックスカイト・コーディカイト・袖凧などいろいろあります。大切なことは、凧の特徴・携帯性・撮影目的・その場の状況などを考慮して、最も適したものを選んで使用することです。安全性を第一に考えるのであれば、凧の安定性・強度に優れたデルタカイトをお薦めします。


a.デルタカイト



弱風用、弱〜中風用、強風用を大きさ・形により対応させて作ることができます。翼面積に対し揚力があまり大きくないので、中風において2Kgのカメラを持ち上げるのに4〜5Fの翼面積が必要です。安定性は良く揚げている途中で風が無くなっても翼面積が大きいため急激には落下しません。また、無風状態においてもけん引することにより100m以上の高度まで揚げることができます。構造的には非常に丈夫で強風においてもまず破損することはありません。

 

b.六角凧


弱〜中風用で強風には向きません。風を良くつかみ、中風においては、3〜4Fの翼面積で2Kgのカメラを持ち上げることができます。多少の風のみだれにも左右されず安定して揚がります。ただし、途中で風が無くなった場合には速いスピードで高度が下がります。強風においてはもっとも力のかかる横骨が破損することがありますので注意が必要です。

 

c.パラフォイルカイト



中〜強風用で弱風には向きません。かなり大きな揚力が生じるので1〜2Fの翼面積があれば十分です。一人でそれ以上大きなものを使用するのはたいへん危険です。このカイトの最も特筆すべき点は、構造が袋状となっていて風をうけることでカイトの形を保持します。したがって、いわゆる骨としょうするものがありません。布と糸のみで出来ていますので携帯性に非常に優れています。安定性については、多少欠ける面がありますが、糸目の調節やテールを付けることで安定性を向上させることがでます。凧は強風においても破損することはありませんが突風等により揚げ糸が切れることもあります。

 

d.デルタボックス



デルタカイトとボックスカイトを組み合わせた構造をもったカイトで、弱風用、弱〜中風用、強風用を大きさにより対応させて作ることができます。最近使われはじめ、安定性も非常に良く扱い易いカイトです。

 

e.フローフォームカイト


パラフォイルカイトの1種ですが、はらんだ空気を後方に逃がす構造となっています。これにより、優れた安定性と通常のパラフォイルカイトより弱い引きとなり扱いやすくなっています。だだ、日本ではほとんど市販されてなく既製品を購入するには個人輸入となります。構造はわりと複雑ではないので自作も可能です。



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